基本情報、研究成果などは、Webサイト「チュウヒのふるさとかほくがた」を御覧ください。
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2021年06月03日

(報告)4/18河北潟のゴミ調査

2021年4月18日、河北潟クリーン作戦が実施されました。河北潟の湖岸8地点でのゴミ拾い活動です。500人以上が参加し、全体で約2.9トンのゴミが拾われました。(クリーン作戦の詳細はこちら
河北潟湖沼研究所では、この河北潟クリーン作戦終了後、どのようなゴミが落ちていたのかを詳しく調べてみました。調べたのはクリーン作戦受付G地点で拾われたゴミです。ここではゴミ袋で100袋以上のゴミがひろわれましたが、このうち約30袋をあけて調べました。ゴミ袋は手提げ式で、持ち手部分より下が縦60cm、横36.5cm、幅13.2cmの大きさです。

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イロイロDSCF8715.JPG

全体.JPG

どんなゴミがどれくらいあったか、以下に紹介していきます。

・ペットボトル/258本、ゴミ袋で8袋分ありました。数では一番多かったゴミです。
写真はごく一部です。
ペットボトルDSCF8706.JPG

・缶(飲料)/52本、ゴミ袋で約1.2袋分ありました。アルミが45本、スチールが7本でした。
缶DSCF8722.JPG


・ビン/35本、ゴミ袋で約1.5袋分ありました。茶色いビンが34本、透明のビンが11本でした。飲料系のものが多かったのですが、おそらく農業系の薬品が入っていたと思われるビンもありました。
ビンDSCF8742.JPG

・食品包装系のプラゴミ/ゴミ袋約1袋分ありました。
・発泡スチロール(白い箱型のもの)/ゴミ袋で8袋分、砕けているものもたくさんありました。
・ボトル型プラスチック容器(農業系のものや化粧品系のもの)/ゴミ袋で約1.5袋分ありました。
・中〜大型のプラスチックゴミ/ゴミ袋で約2袋分ありました。植木鉢やバケツ、チリトリ、カゴ等です。
大型プラDSCF8733.JPG

・プラスチックのくずゴミ/プラスチック製品が割れたものです。ゴミ袋で約1袋分ありました。
プラクズDSCF8727.JPG

・ビニールゴミ/ゴミ袋約1.5袋分。
・ボール/31個、ゴミ袋約1袋分ありました。この地点は他のクリーン作戦実施地点と比べると、ボールが多いかもしれません。
ボールDSCF8739.JPG

・サンダル/片方のみで9個、ゴミ袋で約0.5袋分ありました。
サンダルDSCF8718.JPG

・衣服/1着、冬物アウターのかさばるもので、ゴミ袋約0.5袋分でした。
・糸、縄/絡まった釣り糸と縄でゴミ袋0.1袋分。
イトDSCF8719.JPG

・電球/5個、ゴミ袋0.5袋分。
・蛍光灯/1本。
電球DSCF8751.JPG

・缶(飲料以外)3本
・ライター/3本
・吸入器/1個
・ウキ(釣り用)/1個
・皿/かけたものが1つ。
・金属製の何かの部品/2つ。
缶ウキDSCF8735.JPG

ペットボトルの多さは本当にうんざりするほどでした。
これから河北潟流域のどこにゴミが溜まっているのかも調べていきたいと思います。

*この活動の実施にあたり、エフピコ環境基金の助成を受けています。
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2020年03月11日

(報告)3/8河北潟流域シンポジウム・河北潟から考える多様な主体の連携による流域の保全を実施しました

 3月8日、河北潟流域シンポジウム「河北潟から考える多様な主体の連携による流域の保全」を実施しました。新型コロナウイルス対策として、Zoomを使ったネット配信も取り入れての実施でした。
 河北潟湖沼研究所の川原より開始のあいさつがされた後、兵庫県豊岡市からコウノトリ湿地ネット代表の佐竹節夫さんによる「多様な主体の連携による円山川水系の自然再生とコウノトリ野生復帰の取り組み」と題した講演が行われました。コウノトリ野生復帰をきっかけとして進んでいった自然再生についてご紹介いただき、コウノトリが住む環境は、人にとっても豊かな環境である、という考えの下、市民、行政、農家、JA等、様々な方が連携して取り組みが進んできた経緯についてお話しいただきました。次に日本野鳥の会参与・ラムサールネットワーク日本共同代表の金井裕さんより「鳥の生息保全と河川整備」との題で、河川環境、河川でのモニタリングや河川法の現状と課題についてお話しいただきました。事例報告では河北潟周辺、金腐川、森下川それぞれでの取り組みについて報告がされました。河北潟については河北潟湖沼研究所の番匠より、河北潟の取組や河北潟流域住民に対するアンケート結果の報告をしました。金腐川流域からは、夕日寺1300年協議会・夕日寺歴史研究会の植田卓志さんより、「夕日寺の再発見・100年先の未来へ」との題で、金腐川の変遷や、金腐川で実施している環境学習、水質調査、今後の課題等をご紹介いただきました。森下川流域の牧山町で活動する農事組合法人まっきゃまの橋田由美子さんからは、「まっきゃまのあゆみ」との題で、牧山町で地元の農産物を使ったブランド作りやSDGsの取組、これからの展開等をご紹介いただきました。
さいごのパネルディスカッションでは河北潟湖沼研究所理事長の高橋がコーディネーターとなり、河北潟における流域連携の必要性について説明がされ、流域連携を作るためにどうしたらよいかを話し合いました。旗印をつくる、マスコミを利用する、行政への働きかけを強めるといった意見の他、まずは水質調査やゴミ拾い等を、タイミングをあわせてやってみてはどうか、地域での小規模ワークショップの実施、自然再生の実験ができる場を作り、実験をしていってはどうか等の提案が出されました。
 この度のシンポジウムで、河北潟湖沼研究所のイベントとしては、はじめてネット配信を取り入れました。配信でご覧いただいていた方には、会場からの音声が聞き取りにくい部分が多かったようで、申し訳ございませんでした。ネット配信については、これから色々な場面で活用の機会が出てくると思いますが、改善していきたいと思います。
 シンポジウムにご参加、ご協力いただいた皆様どうもありがとうございました。
*本イベントは地球環境基金の助成を受けて河北潟湖沼研究所が実施しました。

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2019年08月24日

(報告)8/20河北潟流域ツアー・上流と下流をみてみよう

8/20(火)、「河北潟流域ツアー 上流と下流をみてみよう きょうは一日自由研究」を実施しました。河北潟に流入する「森下川」の上流、中流、下流をまわり、各地点の川の様子や生きもの等を観察して学んでいくツアーです。

9:00に金沢駅を出発し、はじめに上流地点へ向かいました。上流地点は森下川の支流である田島川(たのしまがわ)。川の様子を観察してから、川の中の生きものをさがしました。ヘビトンボの幼虫やトビケラやカゲロウ等の他、カジカガエルのオタマジャクシやサワガニがみつかりました。ここでは透視度も計ってみました。

上流地点の田島川(たのしまがわ)。この写真は前日8/19に撮影。
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川の中の石についた生きものを観察。
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サワガニが見つかりました。
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上流地点の観察を終え、中流地点へ移動をはじめましたが、途中から雨が強くなりました。中流地点は三谷小学校の近くです。当初は中流地点でも川の生きもの等を観察予定でしたが、予定を変更し、川の様子だけ観察しました。ここではスタッフが生きものや水質調査用の水をとりました。

降りる予定だった中流地点の様子。写真は8/19に撮影。
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降りる予定だった中流地点の様子2。前日の8/19にはハグロトンボがたくさんとまっていました。
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中流地点を見た後、三谷さとやま交流広場へ移動し、室内で昼食休憩。
休憩後は上流、中流地点の生きもの観察と解説、また石を使った実験や水質検査を行いました。

中流地点の生きものでは、アブラハヤやオイカワ等の魚が見られました。研究所理事長・高橋久が解説しました。
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石を使った実験。研究所の田崎和江理事が解説、指導しました。
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水質検査(パックテスト)は各地点でとった水をそれぞれ検査しました。
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室内でのお話や実験がおわったあとは、下流地点へ移動。移動中には雨もやんでいました。下流地点は金沢市才田町です。雨により川の水が増えていました。川の様子は安全な場所から観察し、水質調査のみを現地でおこないました。水はスタッフが採水し、パックテストと透視度を調べました。雨のため水がとてもにごっていて、透視度は2センチメートル!雨の威力はすごいです。
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この地点では魚道があり、前日に見た時は水が少なく、魚道の中に小さな魚(ハゼの仲間)がたくさんいました。7月はじめにはアユが登っているのも見られた場所です。

前日8/19の下流地点の様子。いつもより水が少なかったです。
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前日8/19の魚道。
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前日8/19、魚道の中にいた魚たち。
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こういった魚も実際に観察できるとよかったのですが、お天気はどうしようもありません。


さいごは下流地点から才田大橋をわたり、河北潟干拓地をぬけ、内灘道の駅へいき、そこから今日まわってきた場所がどのあたりになるのか確認しました。15:30には金沢駅に到着、解散しました。

内灘道の駅から河北潟を一望。
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途中で強い雨が降り、予定変更もあったのですが、さいごは晴れ間も見えました。ご参加いただいた皆様、楽しみながら学んでいただけたようで、特に川の中の生きものはふだんあまり目にすることがないためか、とても印象深かったようです。
ご参加いただいたみなさま、実施にご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。

*このイベントは地球環境基金の助成を受けて実施しました。
*金沢市に後援いただきました。
*上流地点(田島川)では田島町会の方にご協力いただきました。
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2019年06月24日

(調査進行中)田んぼの生きもの調査隊(参加募集中)

6月9日(日)、田んぼの生きもの調査隊で第1回目の調査をおこないました。

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◆田んぼの生きもの調査隊詳細についてはこちら

今年の「生きもの元気米」の取り組みでは、参加を募って、みんなで田んぼの生きものをしらべ、農薬の生態系への影響について考えています。

みんなで調べる田んぼは、農薬不使用の田んぼ3枚、農薬を使用している田んぼ2枚の合計5枚で、9日は、2012年から農薬不使用でつくっている「七豊米」の田んぼでおこないました。5枚の田んぼを比べるため、30cm×30cmのコドラート枠をつくり、枠内の泥を深さ3cm採集して、その中にいる生きものを調べます。

七豊米の田んぼではユスリカの類や、ドブシジミ(小さな二枚貝)がとてもたくさんいて、選り分けるのに苦労しました。
二回目の6月11日には、農薬を使っている田んぼを調べましたが、田んぼの中に藻類がたくさん発生していて、カイエビやヤゴ(トンボの幼虫)など、意外と生きものがたくさんいました。でも、七豊米の田んぼに、あれほどたくさんいたユスリカ類は、わずかしかみられませんでした。また、生きもの元気米4年目をむかえた農薬不使用でつくっている石橋さんの田んぼでもしらべました。石橋さんの田んぼは、全体的に数は少なめで、2つの田んぼのユスリカ類やカイエビのように、突出して多くみられる生きものがいませんでした。ガガンボ、カゲロウの類、ガムシ類、ヒルなど、色々な生きものがみられました。種類や数など、採集した生きものをこれから詳しくみていく予定です。

今後以下の日程で調査する予定です。
・7月23日(火)
・7月28日(日) 
・8月 4日(日)
・8月 6日(火)
 ※時間はいずれも9:30〜12:00開催です。

ぜひたくさんの方にご参加いただきたく、田んぼの生きもの調査隊員へのご登録をお願いします。
◆申込フォーム https://www.secure-cloud.jp/sf/1550056203YItQXlDu
◆募集詳細 http://kahokugata.sblo.jp/article/186174220.html

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2018年10月31日

報告(10/16)日本海側汽水域の現状と生態系機能の再生・世界湖沼会議ワークショップ

10月16日の第17回世界湖沼会議ワークショップ「日本海側汽水域の現状と生態系機能の再生」のご報告です。
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最初にコーディネターの永坂正夫氏(河北潟湖沼研究所)から日本海側汽水域の特徴について、汽水域は生産性の高い水域で昔から食糧資源供給の場であったが、戦後、農地造成を目的に干拓や埋立が行われ、農業用水確保のための淡水化が推進されたこと、事業が開始された時期によって、八郎潟、河北潟、中海がそれぞれ異なる道を歩むことになったこと、湖山池はこれらとは異なり海水導入により環境改善が図られたこと等の説明がありました。

近藤正氏(秋田県立大学)からは八郎潟で長期的な水質等のモニタリングを続けてこられた結果解明されたことを中心に説明いただきました。1987年に一度海水が入った際にヤマトシジミが大発生したこと、同時にアオコが発生しなかったことが印象的でした。

河北潟については、高橋久より干拓事業の経緯と、干拓事業によって生じた問題と順応的管理による保全の取り組みの限界と今後の方向性について、流域から流入する水質の改善と海水の再導入を提案していることを説明しました。

宍道湖・中海について竹下幹夫氏(宍道湖・中海汽水湖研究所)から報告があり、干拓事業の中止の経緯や水質の改善が進んでない状況、シジミの漁獲量の減少傾向について説明がありました。

日置佳之氏(鳥取大学)からは、湖山池の水質悪化とヒシとアオコの大発生があり、再汽水化政策が取られた経緯、塩分濃度調整にさまざまな問題が生じたこと、現在は、水門の改良により塩分濃度の調整が可能となってきていること、今後は海と連結する流路の改善が必要との説明がありました。

報告の後のパネルディスカッションでは、コメンテーターの山室真澄氏(東京大学)から再汽水化の困難な点や汽水域では塩分濃度により生息できる種が限れることから、ネオニコチノイド系農薬の使用などによるリスクが大きいことが指摘されました。

ワークショップ全体として、本来の汽水域をどのような状態にして管理するかは、科学的な検討が欠かせないことが示されました。
参加者は22名でした。
(報告 高橋 久・河北潟湖沼研究所理事長)
*ワークショップ実施にあたり地球環境基金からの助成金を活用させていただきました。

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2018年06月21日

報告(6/12)河北潟セミナー

(報告6/12)河北潟セミナー
6月12日、小松英司氏(明治大学法環境法センター/株式会社環境創生科学研究所)を講師にお迎えして河北潟セミナーを開催しました。テーマは「湖沼流域モデルを活用した水質長期変動の解明と流域管理の可能性」です。
霞ヶ浦での事例をもとに、お話ししてくださいました。
近年になりどこでも排水対策が強化され、汚濁負荷の流入は減っているはずですが、霞ヶ浦でも河北潟でもなかなか水質は改善されません。なぜでしょうか。

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小松先生たちがされている研究では、地下水の影響がとても大きいと考えられるそうです。その影響は全体の約4割ほどあるのだとか。

そして今現在出てきている地下水は、20年から30年前のもので、昔出された汚濁負荷が現在になって地下から湖にでてきていると考えられるそうです。今対策をすすめていても、過去に蓄積された地下水の影響がこれからも続いていきます。

水質改善にむけて、現在の対策だけでなく、過去の行いからたどって行くことが必要です。これから河北潟流域の水質改善をめざして活動を進めるうえで、大変勉強になるセミナーでした。

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講師の小松先生

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◎◎本セミナーは独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けてNPO法人河北潟湖沼研究所が実施しました。◎◎
タグ:河北潟流域
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2018年06月07日

(報告5/18)犀川と河北潟の流域を巡る−日韓NGO湿地フォーラムエクスカーション

 ラムサール・ネットワーク日本の主催する日韓NGO湿地フォーラムが金沢市で開催されるのに併せて、河北潟湖沼研究所が犀川と河北潟をバスで巡るエクスカーションを企画しました。
 このエクスカーションには韓国から訪れた6名を含む26名が参加しました。最初に犀川の最下流の普正寺の森を訪れ、大豆田河川敷、小立野台地、上流域にある辰巳ダムまで遡って、次にいくつかの分水嶺を横断して、浅野川中上流域〜金腐川上流域〜森下川上流域から、二俣集落の中を通って、森下川沿いに下降して、途中の牧山町でお昼を取りました。午後からは一気に内灘砂丘まで出て、内灘道の駅から河北潟を眺め、干拓地を通り、倶利伽羅道の駅までのツアーでした。その後、河北潟の自然についてのミニシンポジウム、懇親会と行い長い一日が終わりました。

犀川河口の普正寺の森
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辰巳ダム
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辰巳ダムについての説明
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牧山町
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セミナー
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タグ:河北潟流域
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