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2014年01月30日

石川県知事選にあたっての公開質問状

河北潟湖沼研究所は、河北潟自然再生協議会、津幡の水辺を守る会と連名で、石川県知事選に立候補を予定している方々に公開質問状を送付いたしました。
質問は4点で、
1)河北潟の水質や湖岸植生に大きな影響を与えている水位管理と水利用の抜本的解決について、
2)河北潟のラムサール条約登録について
3)河北潟の環境保全おける住民の役割の評価と行政との協働について
4)河北潟の持続可能な振興策について
それぞれの考えを問うものとなっています。
質問状を送付したのは、谷本正憲さん、木村吉伸さん、川裕一郎さん(表明順)です。今後、立候補を表明される方がいた場合は追加で送付する予定です。
質問状の回答期限は2月14日としています。
回答があった場合は、その都度、本ブログで紹介いたします。

公開質問状の全文はいかのとおり、またPDFファイルとして→からダウンロードできます。koukai.pdf


石川県知事選挙立候補者予定者への公開質問状


河北潟自然再生協議会 代表世話人 小谷達郎
NPO 法人河北潟湖沼研究所 理事長 高橋 久
津幡の水辺を守る会 代表 岡山英一郎


 私たち河北潟の環境保全と自然再生を願う地域の諸グループは、「河北潟自然再生協議会」の旗の下につどい民主的な話し合いを続けながら、河北潟の適切な利用の推進のための河北潟利用ルールの推進、河北潟クリーン作戦、外来植物の除去活動、住民意識の向上を図る河北潟自然再生まつりなどに12年間取り組んできました。その中で、河北潟クリーン作戦は毎年600名以上が参加する地域の取り組みとして定着し、少しずつですがゴミのない河北潟が実現できています。また一時は河北潟周辺の水辺を席巻していた外来植物のチクゴスズメノヒエは、徐々に除草の効果が現れ、在来植物のアサザ群落が復活した場所などもみられるようになってきました。私たちはこうした取り組みを通じて、住民の持続的な活動が河北潟の環境改善にとって、たいへん大きな力を持っていることを改めて感じております。
 しかし同時に、河北潟自然再生協議会の結成当時から懸案となっている河北潟の水質汚濁の改善は進まず、最近では水質浄化機能や生物多様性への貢献が期待される湖岸植生の衰退現象などがみられるようになってきました。こうした現象の背景には、河北潟の水利用問題とそれに関連する河北潟の水位管理問題が大きく関わっていると考えております。私たちは、平成14年の河北潟自然再生協議会の結成時より、これらの課題にも取り組んでおります。残念ながら、こうした課題住民だけの力では解決できないことが多く、機会あるごとに石川県や関連する市町に申し入れを行ってきました。
 河北潟の自然環境、水質、さらには干拓地振興を含めた地域の持続可能な発展といった課題については石川県としての積極的で真摯な取り組みが求められるところですが、そうした点で県の取り組みは十分とはいえないというのが、私たちの印象です。実際に、河北潟の自然環境は全体として改善されず、場所によっては植生の消失などの悪化も見られる状況になっております。
 河北潟の環境改善は、石川県の最大の陸水環境を守ることだけでなく、県庁所在地の金沢市を含む河北潟周辺の市や町の住民が豊かに暮らす上でたいへん重要な課題であり、河北潟の現状からは、早急に抜本的な取り組みが求められます。そこで、石川県知事選挙が実施されるにあたり、今回立候補される皆様方に、河北潟の環境問題にどのように取り組んでいただけるのかを伺いたく、この公開質問状をお送りさせていただきます。
 河北潟の環境施策について私たちが河北潟自然再生協議会結成時より掲げている「河北潟の自然再生構想」に基づき、懸案となっている2点について、また河北潟施策全体について2つの質問にお答えいただきたいと思います。
 大変お忙しいなか誠に恐縮ですが、以下の質問にご回答いただくようお願い致します。ご回答は、メールまたはファックスにて、2月14日までに到着するようお願いします。なお、ご回答は当会のホームページ等により広く公開させていただく予定です。無回答の場合も、その旨を公表させていただきますのでご承知ください。

質問1 私たちは「河北潟の自然再生構想」のなかで「きめ細かい水位調整の促進と将来の水門開放を見据えた研究の実施」という課題を掲げています。これは具体的には、河北潟の基本管理水位を現在の+40cmから20cm程度低くすることにより河北潟の本来の水の流れを取り戻し、周辺河川の水が滞留することに起因する水質悪化や生態系の劣化を改善すること、湖岸の植生沈没による衰退を防止するとともに、将来の河北潟の再汽水化による湖自体の水質改善、自然再生への道筋をつけることを展望しています。その際、河北潟の農業用水の確保の問題が生じますが、これに対しては、現在の貯木場防潮水門の位置を東部承水路湖南大橋付近まで後退させ、東部承水路からの取水に切り替えることと、森下川の取水体系を見直すことを提案しています。
 そこで、河北潟の水質改善と生態系の再生の観点から、水位管理や取水施設の設置場所の変更等を考慮した抜本的な施策を実施するお考えがあるかお聞かせください。また、他の改善策についてお考えがある場合はお聞かせください。

質問2 私たちは、シギ・チドリ類やコハクチョウなど多くの水鳥が飛来する河北潟は、ラムサール条約登録湿地にふさわしい潟湖であり、この条約の登録湿地となることをめざしています。河北潟のラムサール条約湿地への登録についてのお考えをお聞かせください。

質問3 干拓地農業の活性化を含む河北潟と周辺地域の持続可能な発展や、河北潟の環境保全・自然再生の取り組みを、永続的に担う地域住民の役割についてどのようにお考えでしょうか。また、河北潟の環境改善のために、石川県と住民とはどのように協働したらよいと考えておられますか。また、石川県が行う河北潟の環境政策の意志決定過程における住民等のステークホルダーとしての参加の方法としては、どのようなことをお考えでしょうか。

質問4 河北潟とその周辺地域を石川県のひとつの重要な資源として評価し、持続可能性の観点から河北潟を保全するための検討や具体的取り組みを実施する考えはありますか。また、河北潟と周辺地域の持続可能な地域振興策について、具体的なお考えをお持ちでしたらお聞かせください。
posted by ちゅうひくん at 11:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 重要なお知らせ
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