国道6号線の付近では、流された船がまだそのまま残っていました。道の両側は、少しずつがれきの除去が進んでいて、表面の土砂が圃場中央に集められている場所もありました。
海岸沿いの道は、歩道が壊れていたり、ガードレールや道路標識が壊れてそのままであったりして、復興が進んでいないことがわかります。この点では、1月に訪れた石巻で、普及が遅れているとはいえ、確実に始まっていたこととは、対照的でした。今回、活動に参加した人達の多くは、普段は圃場の施設管理を行っている人達ですので、そうした施設の破壊に目が行くようで、ポンプ場や水門の状態がひどいことを気にかけていました。また圃場の普及ははたして出来るのか、プロの目からは厳しい現実が見て取れるようでした。
海岸に近い圃場では、住民が集まって何とか復興しようと、手作業でがれきの除去を始めている現場を見ることができました。お年寄りが多くたいへんそうでした。
それでも沈下した圃場では、ハクチョウが餌をついばんでいました。その他、タゲリやノスリなどの野鳥と遭遇しました。
(破壊された道路の歩道、この反対側には仮設の電柱が立てられていた)
(除染作業は進んでいないと思われるが、既に耕耘されたり、表面土砂が集められている圃場もあった)
(住宅がたくさん流された)
(海沿いにはがれきが積み上げられていた)
(破壊されガードレールや標識がそのままの状態、全く普及が進んでいない。道路脇にがれきが残っている場所もあった)
(ハクチョウの群れ。沈下した圃場が餌場になっていた)
(1回目のグループが見たときには集会場から人がぞろぞろと出てくるところだった。その後、皆でがれき集めを始めたが、第2グループが来たときには、みな途方に暮れた感じで法面にへたり込んでいた)