このビオトープはもともと、1999年にすぐ脇のアサザ自生地の水路が改修されることになり、整備されたもので、この自生地のアサザを移植しました。移植から3年間は、アサザが旺盛に繁茂していましたが、その後、食害や外来植物のチクゴスズメノヒエが繁茂するなど、ほぼ消滅してしまいました。
2003年にチクゴスズメノヒエの除去活動を行い、2007年からは毎年メンテナンスを行ってきました。それでもアサザは復活しませんでした。しかし、昨年から少しずつアサザが現れるようになり、今年は随分と繁茂してきました。
ビオトープに期待する生物が住みつくには、継続的なメンテナンスが欠かせません。同時に人の思うようにはいかないことも多く、今回のことは、生物群集の不思議を感じさせる出来事でした。