河北潟湖沼研究所では、河北潟地域の持続可能性を高めるためのグループ研究に対する助成事業をおこなうこととなりました。
東北大地震や福島原発事故の状況は、今後、日本各地でエネルギーを含む自給自足、持続可能な循環社会を作ることがいかに重要であるかを示しています。
そこで、地域に根ざした環境NPOである河北潟湖沼研究所ができることとして、河北潟地域の持続可能に係る研究に対して、微力ながら援助をすることを考えました。
その際に、出来だけ多くのアイディアを持ち寄ることを期待して、今回の募集を地域や研究所のグループとしました。
募集要項は以下の通りです。
また、募集要項や申請書は、ホームページ「チュウヒのふるさと河北潟」よりダウンロードできます。
平成23年度 河北潟グループ研究奨励助成応募要項
平成23年7月
NPO法人河北潟湖沼研究所
助成の趣旨
河北潟は、かつては東西4km、南北8kmの大きさの広大な汽水湖でした。豊富な生物群集、高い生物生産性を伴う生態系、優れた水質浄化能力をもつヨシ群落などが存在し、周辺地域にはその豊かな湖によって培われてきた潟漁や、交通路としての舟入川(張りめぐらされた水路)、湿田での水稲耕作など潟に寄り添った人々の暮らしがありました。
河北潟と周辺の環境は1963年に始まった国営河北潟干拓事業によって大きく変わり、潟面積の減少と淡水化による水質の悪化や汽水性の生物の消滅、湖岸の人工化による自然植生と水辺の野生生物の減少がもたらされ、引き換えに生まれた干拓地は十分には活用されていない状況が現在まで続いています。
河北潟と周辺地域の将来を展望し、自然と共存する持続的で豊かな地域を実現する上では、河北潟の自然再生と環境保全、干拓地の有効利用、地域資源の循環的・再生的利用のあり方を検討する必要があります。また、3月に発生した福島第一原子力発電所事故は、エネルギー問題への洞察なくして地域の持続可能な社会を語ることの空疎さを示しています。
河北潟湖沼研究所は、河北潟に関する基礎的学術資料の蓄積を図り地域の持続的な社会のあり方を検討すると共に、地域の研究ネットワークを広げる取り組みの一つとして、専門的知識を持った研究者や学生の方々、持続的社会の実現を目指し活動を続けてこられた方々が共同で取り組む研究を奨励し、次の二つの研究課題について助成をおこないます。
補助の対象
助成の対象となる研究課題及び応募の資格は次のとおりです。
1.研究課題
河北潟干拓地の農業・酪農問題を対象とする研究
河北潟の地域資源を活用した代替エネルギーに関する研究
2.助成対象グループ
河北潟に関心のある研究者、住民等で組織されたグループ
助成金の額等
1.助成金の額
1件につき10万円を上限とします。
2.募集件数
各課題につき1件
3.助成期間
平成23年8月〜24年7月
4.補助対象経費
課題の研究に関わるすべての経費
5.応募の方法
次の書類を直接提出するか郵送してください。応募締切は平成23年7月31日(必着)です。
・申請書(別記様式−NPO法人河北潟湖沼研究所 〒929-0342 石川県河北郡津幡町北中条ナ9-9 tel.076-288-5803/fax.076-255-6941まで請求してください。または、ホームページhttp://kahokugata.sakura.ne.jp/fram.html よりダウンロードできます)
<申請書の提出先>
特定非営利活動法人河北潟湖沼研究所
〒929-0342 石川県河北郡津幡町北中条ナ9-9
tel.076-288-5803/fax.076-255-6941
6.審査
有識者数人と研究所理事で構成する助成審査会が審査し8月上旬に通知します。
7.報告書
事業終了後速やかに以下の書類を提出いただきます。
・研究報告書
・会計報告書
・事業終了後1年以内に機関誌「河北潟総合研究」へ原稿投稿
8.その他
助成金の交付方法については助成決定後、担当者からご連絡いたします
問い合わせ NPO法人河北潟湖沼研究所
〒929-0342 石川県河北郡津幡町北中条ナ9-9
tel.076-288-5803/fax.076-255-6941
Copyright (C)2009-10 Kahokugata Lake Institute.
2011年06月30日
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