これは、河北潟でおこなっているチクゴスズメノヒエ除草活動の一環として、他県での外来種対策の取組事例を勉強するために企画されたものです。今回は土地改良区の関係者や行政の方にも参加いただき、全体で16名の参加で、琵琶湖の東岸の彦根市を中心とするエリアでのナガエツルノゲイトウの駆除活動を視察しました。現地では、駆除活動を継続的におこなってきた栗林実さんと野間直彦氏にご案内いただきました。
不飲川では、チクゴスズメノヒエとともに群生するナガエツルノゲイトウを目の当たりにしました。繁殖力がチクゴスズメノヒエよりも強くおよそ3年で神上沼の湖岸が埋め尽くされるほどに成長したこと、その除去に彦根市の予算2400万円がつぎ込まれたことなどの説明を受けました。
おそらく近いうちに石川県へも侵入する可能性が高いだろうということが、その広がり方や定着のための場所を選ばないことなどから、容易に想像されます。侵入した場合、早期の駆除が大切であり、チクゴスズメノヒエの活動を継続する中で、日常的な水辺の監視の目を広げていくことが大切であることを感じました。また、行政からのチクゴスズメノヒエへの活動や未だ見ぬ侵略的外来種への日常的な対応への援助が求められます。(高橋)