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2020年03月11日

(報告)3/8河北潟流域シンポジウム・河北潟から考える多様な主体の連携による流域の保全を実施しました

 3月8日、河北潟流域シンポジウム「河北潟から考える多様な主体の連携による流域の保全」を実施しました。新型コロナウイルス対策として、Zoomを使ったネット配信も取り入れての実施でした。
 河北潟湖沼研究所の川原より開始のあいさつがされた後、兵庫県豊岡市からコウノトリ湿地ネット代表の佐竹節夫さんによる「多様な主体の連携による円山川水系の自然再生とコウノトリ野生復帰の取り組み」と題した講演が行われました。コウノトリ野生復帰をきっかけとして進んでいった自然再生についてご紹介いただき、コウノトリが住む環境は、人にとっても豊かな環境である、という考えの下、市民、行政、農家、JA等、様々な方が連携して取り組みが進んできた経緯についてお話しいただきました。次に日本野鳥の会参与・ラムサールネットワーク日本共同代表の金井裕さんより「鳥の生息保全と河川整備」との題で、河川環境、河川でのモニタリングや河川法の現状と課題についてお話しいただきました。事例報告では河北潟周辺、金腐川、森下川それぞれでの取り組みについて報告がされました。河北潟については河北潟湖沼研究所の番匠より、河北潟の取組や河北潟流域住民に対するアンケート結果の報告をしました。金腐川流域からは、夕日寺1300年協議会・夕日寺歴史研究会の植田卓志さんより、「夕日寺の再発見・100年先の未来へ」との題で、金腐川の変遷や、金腐川で実施している環境学習、水質調査、今後の課題等をご紹介いただきました。森下川流域の牧山町で活動する農事組合法人まっきゃまの橋田由美子さんからは、「まっきゃまのあゆみ」との題で、牧山町で地元の農産物を使ったブランド作りやSDGsの取組、これからの展開等をご紹介いただきました。
さいごのパネルディスカッションでは河北潟湖沼研究所理事長の高橋がコーディネーターとなり、河北潟における流域連携の必要性について説明がされ、流域連携を作るためにどうしたらよいかを話し合いました。旗印をつくる、マスコミを利用する、行政への働きかけを強めるといった意見の他、まずは水質調査やゴミ拾い等を、タイミングをあわせてやってみてはどうか、地域での小規模ワークショップの実施、自然再生の実験ができる場を作り、実験をしていってはどうか等の提案が出されました。
 この度のシンポジウムで、河北潟湖沼研究所のイベントとしては、はじめてネット配信を取り入れました。配信でご覧いただいていた方には、会場からの音声が聞き取りにくい部分が多かったようで、申し訳ございませんでした。ネット配信については、これから色々な場面で活用の機会が出てくると思いますが、改善していきたいと思います。
 シンポジウムにご参加、ご協力いただいた皆様どうもありがとうございました。
*本イベントは地球環境基金の助成を受けて河北潟湖沼研究所が実施しました。

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posted by ちゅうひくん at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント報告
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