6月12日、小松英司氏(明治大学法環境法センター/株式会社環境創生科学研究所)を講師にお迎えして河北潟セミナーを開催しました。テーマは「湖沼流域モデルを活用した水質長期変動の解明と流域管理の可能性」です。
霞ヶ浦での事例をもとに、お話ししてくださいました。
近年になりどこでも排水対策が強化され、汚濁負荷の流入は減っているはずですが、霞ヶ浦でも河北潟でもなかなか水質は改善されません。なぜでしょうか。
小松先生たちがされている研究では、地下水の影響がとても大きいと考えられるそうです。その影響は全体の約4割ほどあるのだとか。
そして今現在出てきている地下水は、20年から30年前のもので、昔出された汚濁負荷が現在になって地下から湖にでてきていると考えられるそうです。今対策をすすめていても、過去に蓄積された地下水の影響がこれからも続いていきます。
水質改善にむけて、現在の対策だけでなく、過去の行いからたどって行くことが必要です。これから河北潟流域の水質改善をめざして活動を進めるうえで、大変勉強になるセミナーでした。
講師の小松先生
◎◎本セミナーは独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けてNPO法人河北潟湖沼研究所が実施しました。◎◎
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