写真のような焼き芋イベントを毎年この時期に、福島県南相馬市の仮設住宅団地でおこなっています。
当初は3年ほどで終わる予定でしたが、福島の現状はほとんど改善されていない状況で、復興の具体的なことがなかなか先に進んでおらず、先行きが見通せない状況になっています。
仮設住宅から引っ越して行く人もいますが、今でも新たに入居される方も多く、空き室がないような状況のようです。
私たちは、引き続き仮設住宅の皆様とのお付き合いを続けていくことにしています。
私たちがこの活動を始めたきっかけは、特に震災のあった年に被災地で新鮮な野菜が不足していて、河北潟地域の野菜を届けようと地域の人たちに募金と野菜の提供を呼びかけたところ、約100万円の募金が1ヶ月ほどで集まり、それを原資にして野菜を購入して届ける活動を年数回ずつしてきました。原資は野菜購入のみに使い、農家から無償や安価で提供いただいた野菜を当初は毎回200戸分配達していました。交通費は、最初の2年間は国からの補助をいただきましたが、現在は参加者の自腹で行っています。当初の募金も今回のサツマイモの購入でなくなります。
焼き芋イベントは、現地に方々から喜ばれ、普段室内に引きこもりがちになっている人も出てきて、笑顔の絶えないイベントとなっています。
福島では現在では、物は流通しており、野菜を配達する必要性はなくなってきています。しかし、物が流通するに従い、外からやって来る人たちはだんだんと減っていき、そうしたことを寂しさとあきらめのような感情で受け止めている人たちも多く見られます。
現在では、私たちは人の交流を中心に考えており、たまに顔を出してお互いの近況を話し合っています。
野菜は流通していますが、実際には地元ではまだ野菜が作れない場所や作ることや食べることを躊躇することがあり、主にスーパーから福島県外産の物を購入しています。もともと多くの方が、家庭菜園や地元野菜を交換し合っていた方々ですので、どうしてもスーパーの野菜には、寂しさを感じてしまいがちです。
そこで、今回河北潟近辺の方々から自慢の家庭菜園からとれた野菜や、農家の方で栽培されている野菜を無償提供していただけませんでしょうか。提供者の紹介ととともに私たちが直接、仮設住宅の皆様にお届けします。
焼き芋イベントは12月7日におこないます。6日正午には石川県を出発します。そこで、6日朝までに直接、河北潟湖沼研究所まで野菜を届けてくださる方を募集しています。
