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2022年03月12日

石川知事選、金沢市長選候補者からの回答まとめ

河北潟自然再生協議会、河北潟湖沼研究所、日本野鳥の会石川、及び津幡の水辺を守る会は連名で、石川県知事選及び金沢市長の立候補者に対して、河北潟と流域における環境保全等に関する見解を伺うため、公開質問状を送付いたしました。
3月12日午後7時現在までに、石川県知事選候補者においては、山田しゅうじさん、いいもりひろこさんよりご回答をいただきました。また、金沢市長選候補者においては、森かずとしさん、中内てるこさん、永井みきこさん、こまい大祐さんよりご回答をいただきました。各候補者には、選挙戦のお忙しい中で、丁寧にご対応いただきまことにありがとうございました。
候補者によりご回答の内容は異なりましたが、河北潟の環境保全の必要性、環境施策への市民参加の重要性について認識されている点は、いずれの候補者も共通していました。
私たちの主張とは異なるご見解もみられましたが、多くは事実認識の違いや、私たちの主張がまだ十分に理解されていない(説明できていない)ことが原因と思われます。一致点をつくるためには、多くの回答者が述べられているように話し合いをすることが大切だと思われます。そのためには、市民とのコミュニケーションを大切にし市民からの質問に丁寧に応えることができる人に知事、市長になっていただくことが肝要です。そのため、各候補者からのご回答は、パートナーシップによる河北潟の環境保全・改善進める上での大切な情報として共有させていただきます。すでにこのブログで紹介させていただいておりますが、以下に再度掲載先の一覧をお知らせいたします。

ご回答をいただいた石川県知事選立候補者と回答
山田修路さん(http://kahokugata.sblo.jp/article/189366403.html
いいもりひろこさん(http://kahokugata.sblo.jp/article/189372415.html

ご回答をいただいた金沢市長選立候補者と回答
森かずとしさん(http://kahokugata.sblo.jp/article/189364116.html
中内てるこさん(http://kahokugata.sblo.jp/article/189366310.html
永井みきこさん(http://kahokugata.sblo.jp/article/189374672.html
こまい大祐さん(http://kahokugata.sblo.jp/article/189376718.html

知事選立候補者と市長選立候補者への質問全文はこちら(http://kahokugata.sblo.jp/article/189359448.html

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2022年03月05日

こまい大祐さん(金沢市長選の立候補予定者)からの回答

河北潟自然再生協議会、河北潟湖沼研究所、日本野鳥の会石川、及び津幡の水辺を守る会は連名で、石川県知事選の立候補者及び金沢市長に立候補を表明している各候補に対して、公開質問状を送付いたしました。
金沢市長選の立候補を表明されているこまい大祐さんから、公開質問状への回答をいただきましたので、以下に掲載させていただきます。
公開質問状全文は、2月25日の記事をご覧ください(こちら)。

質問1 河北潟の流域からの水質改善について
A.河北潟の水質については、CODが環境基準を上回るなど水質汚濁が進んでいるという認識があります。この水質汚濁の原因のひとつとして、一次産業への水利用が挙げられるということも認識しています。しかし、河北潟の水源は近隣の一次産業を行うために欠かせない貴重な資源であることから、生態系維持含めた河北潟の保全と一次産業の振興が両立するような環境保全型農業の推進などの対策を進めていきたいと考えています。また、問題となっている生活排水を減らすなどに取り組んでいきたいと考えています。


質問2 河北潟の野生生物の生息環境の保全対策について
A.河北潟のラムサール条約湿地への登録へ向けて、現在課題になっている点は鳥獣保護区特別保護地区に指定されていないことはもちろんありますが、河北潟の近隣で農業などを営む事業者への制約がかかってしまうことも挙げられます。現時点では、河北潟は多様な動植物が生息する湿地であり、それを保護する意味でもラムサール条約への登録は意義のあるものであると考えています。しかし、河北潟の魅力は生態系だけに限らず、その豊かな資源を用いた一次産業にもあると考えています。質問1の回答とも重なりますが、両者が得する仕組みを産官学連携で研究しつつ、何よりも河北潟にの関係者と対話を通して、最も効果的な方策を考えて参ります。

質問3 河北潟及び流域における環境保全と地域振興の施策への多様な主体の参加、連携について
A. 大切な自然が残っている河北潟において、自然に感謝すると共に、河北潟の歴史や環境についても学べるアクティビティを備えたSDGsツーリズム等の実施を通した地域振興を推進していきたいと考えております。

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2022年03月04日

永井みきこさん(金沢市長選の立候補予定者)からの回答

河北潟自然再生協議会、河北潟湖沼研究所、日本野鳥の会石川、及び津幡の水辺を守る会は連名で、石川県知事選の立候補者及び金沢市長に立候補を表明している各候補に対して、公開質問状を送付いたしました。
金沢市長選の立候補を表明されている永井みきこさんから、公開質問状への回答をいただきましたので、以下に掲載させていただきます。
公開質問状全文は、2月25日の記事をご覧ください(こちら)。

質問1 河北潟の流域からの水質改善について
 周辺地域の里山や水辺の保全・活用に取り組むことを重点政策としています。河北潟の水質悪化の要因に対しては、生き物元気米のように環境に配慮した農業を支援していきます。


質問2 河北潟の野生生物の生息環境の保全対策について
 「人よし、環境よし、経済よしの三方スマイル」を方針としており、環境よしという意味では当然、野生生物の生息環境の保全は極めて大切と考えます。ラムサール条約登録は重要であると認識し、石川県に積極的に働きかけていきます。また金沢にある国連大学ユニットの国際的ネットワークなどとも連携し、情報収集、発信を行います。

質問3 河北潟及び流域における環境保全と地域振興の施策への多様な主体の参加、連携について
 これまで、様々なワークショップを主催し、環境に関しても議論してきました。また、私自身様々なNPO活動にも携わってきました。私の政治姿勢は、多様な人々の意見を集め、政策にまとめていく新しい意思決定の仕組みをつくりあげることです。河北潟は、4市町が管理に関わっておりその枠組みを推進するなかで、金沢市がリーダーシップを発揮して、自然再生事業を推進していきます。持続可能な地域振興策は、これまでずっと提言してきたことであり、一番の基本政策です。

posted by ちゅうひくん at 14:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 最新情報

(活動報告)河北潟流域のゴミ調査・大宮川

【河北潟流域のゴミ調査・大宮川】
2022年3月3日、河北潟につながる川の一つ、大宮川のゴミ調査に行ってきました。河口から上流へ約5kmさかのぼりながら、見えたゴミを記録していきました。
 下流部は「こなん水辺公園」のすぐ横を流れているのですが、この公園横を流れいてる区間の右岸側が、特にひどく、川岸にある植物にひっかかって、ゴミがたまっている状態でした。ゴミの種類はペットボトルが特に多く、お菓子の袋、酒パック、空き缶、食品トレー、食品が入っていたプラ袋、発泡スチロールの箱や破片がずらっと並んでいました。
 そこから上流へ1kmほどの区間は、木の根元や植物が飛び出たところに、点々とペットボトルや食品用プラ容器、中にゴミが入ったプラ袋が見つかりました。周辺は田んぼで、通りからも離れているので、上流から流されてきたものと思われます。
 上流へ行くと、急に川幅がせまくなり、川のまわりは住宅街や工場、田んぼが交互に出てきます。ここまでくると、見つかるゴミは減ってきたのですが、捨てられたばかりと思われる新しいペットボトルや缶が流れていく様子が見られました。
 さらに上流では、川底が見えるくらいの水量になっていて、お菓子のプラ袋、空き缶、ゴミ入りの白いレジ袋、ペットボトル、トタンの切れ端のようなもの等が川底に埋まっている様子が見えました。ペットボトルの他に捨てられてすぐのような新しいタバコの箱が流れている様子も見えました。
 流されたゴミが下流に溜まる、という事が実感できる状況でした。

*この活動は、エフピコ環境基金の助成を受けて実施しています。

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posted by ちゅうひくん at 10:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動情報

2022年03月03日

いいもりひろこさん(石川県知事選立候補者)からの回答

河北潟自然再生協議会、河北潟湖沼研究所、日本野鳥の会石川、及び津幡の水辺を守る会は連名で、石川県知事選の立候補者及び金沢市長に立候補を表明している各候補に対して、公開質問状を送付いたしました。
石川県知事選に立候補された飯森博子(いいもりひろこ)さんから、公開質問状への回答をいただきましたので、以下に掲載させていただきます。
公開質問状全文は、2月25日の記事をご覧ください(こちら)。

河北潟自然再生協議会事務局 御中

いいもりひろこ事務所 公開質問状への回答    

2022年3月2日


質問1 河北潟の水利用と水質対策について
 令和3年度版県環境白書においても、河北潟などの湖沼では、有機物による汚濁の状況を示すCODの環境基準を達成していないことが指摘され、閉鎖性水域の水質改善に向け、平成25年度から河北潟内灘排水機場吐出口に水質浄化材を設置し、実証実験を続けているのはご存じのとおりです。
 白書では「窒素やリンを栄養源とした植物プランクトンの増殖(内部生産)が環境基準の達成を難しくして」いるとしており、なぜこういう問題が起こるか発生源対策、水質改善に向けて、有識者の知見と地元の合意をふまえて取り組む必要があると考えます。


質問2 河北潟の野生生物の生息環境の保全対策について
 ラムサール条約湿地登録には、国指定の鳥獣保護区の特別保護地区に指定されることが前提となっているようで、水面の埋立干拓や工作物の設置等に一定の制約がかかるとのことです
 環境省は平成20年9月にラムサール条約湿地の登録推進へ、2万羽以上の水鳥が生息できる等の国際基準を満たすと認められる湿地を潜在候補地として選定し、河北潟を含めた能登半島西海岸及び湖沼群(金沢市から羽咋市までの3市3町)がこの潜在候補地に選定されているようです
 乱開発を抑えるなどして鳥獣保護区を拡大することは大切だと考えますし、地元市町や地域住民、営農者など関係者の合意と理解と得ながら進めていくことが大事と思います。


質問3 河北潟及び流域における環境保全と地域振興の施策への多様な主体の参加、連携について
 地域住民やNPОの役割は大変大事だと思います。県や市町、住民、営農者などの関係者が、お互いの意見を尊重しながら意見を交流できる場を持つことが大事と思いますし、県がそうした場をまず提供することから始めるのも選択肢のひとつと思います。
 自然再生協議会への参加については、まず意見交換をすることから始めていけばどうかと考えます。
 これまでの道路、ダム建設など自然環境を破壊してきたことを検証し、河北潟流域の農業団体や自然環境保護団体が共存・尊重の立場で話し合い、知恵を出し合うことが必要と考えます。そのうえで、例えば「環境保全型ゾーニング」の設定、すなわち住民の生活環境を保全するともに、営農が可能な区域、立地規制をかける区域を分けることも検討してはどうでしょうか。


posted by ちゅうひくん at 14:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 最新情報