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2022年02月28日

山田修路さん(石川県知事選立候補者)からの回答

河北潟自然再生協議会、河北潟湖沼研究所、日本野鳥の会石川、及び津幡の水辺を守る会は連名で、石川県知事選の立候補者及び金沢市長に立候補を表明している各候補に対して、公開質問状を送付いたしました。
石川県知事選に立候補さた山田修路さんから、公開質問状への回答をいただきましたので、以下に掲載させていただきます。
公開質問状全文は、2月25日の記事をご覧ください(こちら)。


2022年2月28日

河北潟自然再生議会事務局 御中
山田修路


石川県知事選立候補者への公開質問状(回答)


質問1 河北潟の水利用と水質対策について
河北潟の水質の状況は、令和2年の水質調査では、COD、全窒素、全リンの項目で、減少傾向が見られます。水質浄化材の検証や生活排水処理施設整備などのほか、河北潟に流入している5つの河川についても、引き続き、検証を進め、必要に応じて対策を講じていきます。
水利用については、河北潟は、干拓地の周縁や砂を客土した一部の圃場以外は、大部分が重粘土質であり、また、平均海抜がマイナス2mであることや、地下水位が高いことに加え、近年、地盤沈下や都市化の進展、降雨量の変化による流出形態の変化に起因して、農業用排水施設の排水機能が低下したため湛水被害が頻発しています。
また、河北潟放水路防潮水門は、大規模地震により損壊した場合、排水機能及び防潮機能を喪失や、地域や農地に甚大な被害を及ぼす恐れがあるため、国営事業として、令和元年より13カ年に亘り、排水機場、幹線排水路の改修と河北潟放水路防潮水門の耐震化対策や排水機場を改修することで、農業用排水施設の排水機能を回復し、湛水被害の軽減や、農業生産の維持及び農業経営の安定と、国土の保全に努めるものです。


質問2 河北潟の野生生物の生息環境の保全対策について
国では、生物多様性戦略改定の検討がなされており、2030年までに取り組むべきポイントとして
@生存基盤となる多様で健全な生態系が確保された社会
A自然の恵みの持続可能な利用がなされる社会
B生物多様性の主流化による変革がなされた社会
この3つのポイントを支える戦略の構成・実施体制の改善と戦略の構造の明確化、施策間のシナジーを生む方策、様々な主体の参画促進に向けた目標・指標の設定などが検討されています。
野生生物などの生態系と環境保護の取組は、持続可能な社会を目指す上で、農林水産業・食品産業分野においても、利益の源泉を自然資本や環境に大きく依存しており、持続的に発展するためには、自然資本や環境を維持・向上させていく必要があります。
ラムサール条約の登録については、農山漁村からはじまるSDGsの取組の中で、地域関係者や市町関係者の皆さまと協議・検討を重ねたうえで、進めるべきと考えます。


質問3 河北潟及び流域における環境保全と地域振興の施策への多様な主体の参加、連携について
河北潟は、県内最大の面積を持つ湖沼であり、カモやハクチョウなど、多数の野鳥が飛来し、野鳥観察の場として知られていることやワカサギなどの釣り場としても多く人に親しまれています。河北潟の保全は、利用する人々のマナーの向上やごみの不法投棄など地域住民の方々の参画による、コミュニティ活動も重要であり、自治体間の連携強化しながら、自然環境と調和した地域振興を図ることが重要と考えます。

posted by ちゅうひくん at 19:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 最新情報

中内てるこさん(金沢市長選の立候補予定者)からの回答

河北潟自然再生協議会、河北潟湖沼研究所、日本野鳥の会石川、及び津幡の水辺を守る会は連名で、石川県知事選の立候補者及び金沢市長に立候補を表明している各候補に対して、公開質問状を送付いたしました。
金沢市長選の立候補を表明されている中内てるこさんから、公開質問状への回答をいただきましたので、以下に掲載させていただきます。
公開質問状全文は、2月25日の記事をご覧ください(こちら)。

河北潟自然再生協議会からの公開質問状への回答

中内てるこ事務所


 回答にあたって、日頃より、河北潟の環境改善と自然保護に並々ならぬご努力をされていることに敬意を表すると共に感謝申し上げます。
 今後とも皆様の活動の一助となればとの思いで以下述べさせていただきます。


質問1 河北潟の流域からの水質改善について
 河北潟は、もともと海水が流入する汽水域であったものが、1963年から国により、河北潟干拓事業として進められ、河北潟の2/3の面積が農地となり、淡水化されました。
 ところが、1977年に水田から畑作へと転換され、1986年から本格営農が開始されました。従って、その後、二つの大きな課題を抱えることとなります。営農継続と1/3となった河北潟の環境保全とりわけ水質保全です。
 河北潟へ流入する河川は、宇ノ気川、能瀬川、津幡川、森本川、金腐川、大宮川であり、海への流出河川として大野川が存在します。
 従って、流入する河川の流域での下水道整備と水質浄化が大きな課題でした。その後、下水道の整備が進められ改善が進んできました。農地などからの汚濁排出や、1/3となり、淡水化された河北潟自体と環境悪化が課題となってきました。
 石川県保健環境センター研究報告書第57号(令和元年度)の「河北潟沿岸透明度向上技術の検討(第1報)」によると透明度改善のための主な原因物質と考えられる懸濁物質(SS)の性質及び濃度傾向を把握する必要があるとし、その性状や発生源、気象による影響について調査し、透明度改善につなげていきたいとしています。こうした知見などを集め、水質改善に取り組んでいきたいと考えています。


質問2 河北潟の野生生物の生息環境の保全対策について
 河北潟は、潟と干拓地を含む周辺の低湿地帯が広がり、落葉広葉樹の自生種や樹木が高さ3mから10mにまでなるなど野生生物にとってよりよい環境となってきました。
 その結果、1963年以降に記録された鳥類は、21目27科283種となったとされています。(河北潟鳥類リスト追加記録種の報告・中川、川原2017)水鳥や猛禽類の生息地だけでなく、森林性の鳥類や、渡り鳥の中継地としての役割が注目されてきているとお聞きしています。
 今後、野生生物の生息調査をおこなうと共に、環境整備に向け、関係者からのご意見を伺いながら、対策を進めていきたいと思います。ご指摘の河北潟のラムサール条約湿地への登録については、営農継続との関係を計りながら、関係方面と協議を進めていくことが求められると考えます。


質問3 河北潟及び流域における環境保全と地域振興の施策への多様な主体の参加、連帯について
 国策により、河北潟干拓事業が進められ、河北潟の2/3の面積が農地となり、淡水化されました。ところが、水田が畑作に転換され、営農継続と環境保全さらには、周辺農地の浸水対策が大きな課題となってきました。その後、酪農が壊滅状態となる中、スイカやレンコンなどの営農がようやく継続してきました。
 今後の河北潟と地域振興を進めていくためには、自然環境保全と営農継続を図りながら、周辺自治体の参加と協力が欠かせません。
 何よりも、関係者との持続的な話し合いと共同の取り組みが求められると考えます。そのために力を入れていきたいと思います。



posted by ちゅうひくん at 18:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 最新情報